
皆さんご存知のように、花火の打ち上げ会場となっている新川むらかみ橋付近には、今年から平成26年にかけて新川周辺地区都市再生整備計画の一環として、中央図書館や総合グラウンドが建設予定となっています。一度は蓮舫大臣のいわゆる“仕分け対象”となってしまった建物ですが、市で以前は借りることが出来た八千代台の旧野村グラウンドがIBMグラウンドに変わってからはこの規模の広場を利用出来ないため、総合グラウンドの整備が必要という判断のもと、仕分けをくつがえし千葉県の施策として正式にこの秋から建設着手という運びとなったようです。
そのため、現在打ち上げられている花火のうち尺玉サイズは“半径250m以内に建設物があるとNG”という規則に触れてしまうことになるので、8月初旬に開かれた花火大会開催に関する協議会で「来年以降、この場所で同規模の花火大会は開催不可能」という結論に至りました。
えー!!じゃあ、今年で花火大会は中止になるの?!
と気になる方も多いと思いまして、今後の方向性について関係者の方からお話を伺ってきました。
ちなみに、あくまで検討段階なので確定的な話ではありませんのであしからず。とはいえ、私も八千代の一市民として夏のふるさと親子祭&花火大会にはとっても愛着を持っていますし、一般市民にだって経過の状況について知る権利はあると思うので・・・不確定な話題ながらもリサーチ報告!
『同じ規模の花火大会は今の打ち上げ場所では出来なくなりましたが、何か代案はないか検討する予定です。商工会議所や自治会長などお祭りの役員が主体となって構成される検討委員会が10月に開催され、11月頃までにはある程度の結論を出すことになっています。現時点で検討されていることとして、(1)小規模の花火に変更する(2)場所を変える(3)お祭りのスタンスをガラッと変える、といったことなどが挙げられています。
(1)は、例えば隅田川の花火ですが、あれは8号までの花火しか打ち上げられていないんです。尺玉を使わず、例えばスターマインなどは建物にかかってきませんから、打ち上げる花火の規模を小さくすることは手段のひとつです。ただ、隅田川花火大会があれだけ華やかなのは、八千代の約3倍という圧倒的な玉数が投入されているからとも言えます。予算が限られている現在の状況ではミニ花火大会程度となってしまうため、集客の面では厳しいでしょうね。八千代ふるさと親子祭は全体で約3,000万円ほど要するのですが、八千代市からの予算ではとても足りないため、さじき席の販売や花火協賛でほとんどの予算をまかなっているのが現状です。集客出来なければ当然花火大会を維持することが困難になりますし、さじき席の魅力という面でも(2)の手段はかなり厳しいものがあります。
(2)は、打ち上げ危険区域に建物がかからないような場所へずらすことになるのですが、今よりもっと宮内橋近くに持っていくと高圧線にかかってしまうので、例えば“やちよ道の駅”近くなどまで打ち上げ場所を移動するという方法が考えられます。ですが、現在のような他会場にはありえないほどの「アクセスの良さ」というメリットがなくなってしまいますし・・・。
(3)は花火の集客には頼らずに、昼間の部をより充実させるという手段です。例えば、最近話題を呼んでいる“B級グルメ”を集めるとか、2日間にわたって開催するとか。何か八千代ならではの祭りとして、夜だけではなく朝から一日楽しめるようなものを検討するということです。もう36回も続いてきた八千代の愛すべきお祭りですから、日中の祭りだけでも継続したいと思っているのですが・・・。』
ちょっと待って??
まさか来年以降、八千代ふるさと親子祭り自体が開催されないという結論もあるということですか?
『このお祭り自体の存続についても、花火の検討に併せて10月以降の検討委員会で話し合われます。先程からの予算的な問題がある一方で、昨年では八千代市の人口より多い20万5千人がこの場所へぎゅっと集まったわけですが、例えば以前に別の花火大会で将棋倒しの事故が起こったりしましたよね。ああいった事例などを懸念する声も上がっており、一部ではどちらかと言えば今回で終わりにしたいと思っている色が見え隠れしていたり・・・。今後どうなるのか、現段階ではちょっとまだ予測がつかない状態です。』

雲行きが怪しくなってまいりましたが、すぐお隣りの佐倉市では大どんでん返しが起きた例もありますし・・・。佐倉市では一度は無くなった花火大会でしたが、「花火大会復活!」を公約に掲げて当選された現市長が予算を投じ、花火大会を復活させました。また、他市では打ち上げ危険区域に高圧線にかかっていたものの、東京電力の特別認可を得て実施可能ということになった例もあるようです(ちなみに、八千代市でも現在資料を取り寄せ中との事でした)。
奇しくも八千代市長選が今年の12月19日に予定されていますが、選挙日は検討委員会が方向性を固めた後。もし花火大会をどうしても続投したい!という方が市長になったとしても、なかなか佐倉市のように変更できるものではないかもしれませんが・・・個人的には、今回の市長選に出馬される方には“花火大会の在り方をどう考えているか”という点で大いに気になるところかも。
さて、そんな危機的状況に追い込まれてしまったふるさと親子祭ですが、毎年昼間の祭事事業を盛り上げてきた八千代青年会議所さんでは「もしかしたら今年で最後になってしまうかもしれない歴史あるお祭りに対して、地域市民と一体になれるような企画が出来ないか?」と考え、“繋がり”をキーワードとしたイベント「世界のギネス記録に挑戦!ギネスチャレンジパーク」で今回のお祭りを盛り上げてくれるんですって!
『「全て」の人が「一つ」のことに参加者全員で取り組むことで、繋がりを感じられるのではないかと考えました。それならば“世界一の記録”であるギネスに挑戦すれば地域のPRにもつながりますし、何より参加した市民の方々にも更なる感動が生まれるのではないかと。そこで、誰でも参加できて、親子の繋がり・街の繋がりが感じられ、そんなイメージにピッタリの「Longesut massage chain(ロンゲストマッサージチェイン)」というギネス記録更新にチャレンジすることにいたしました。これは参加者すべての人が同時にマッサージする・される状態を少なくとも3分間続けたときの列に並んだ人数をカウントするという最長のマッサージチェーンを作るチャレンジです。実はギネス・ワールド・レコーズに問い合わせた際には430名程度だったので、8月21日にかけて821名を目標に・・・と考えていたのですが、今年4月にタイのバンコクで塗り替えられ、1,223名という記録が達成されてしまいました。そこで急遽、八千代市の人口19万2千人の丁度1/100にあたる1,920名以上の参加者を目指すことになりました。
“他人の肩をマッサージして繋がる”というチャレンジは、ベッドタウン化して隣人付き合いも希薄になりがちな八千代市にとっては、“地域力”確立の一端を少しでも担ってくれるのではないでしょうか?ぜひ一人でも多くの方にご参加いただければと思っています!』

今回の「ギネス記録への挑戦!」で見事八千代市の記録が話題にのぼることになれば、八千代ふるさと親子祭が今以上に近隣市、更には全国へ向けてアピールされ、今後の祭り開催存続への架け橋となればと願うばかり。
8月21日(土)14時からメインイベントが開催されますが、直前ギリギリまで受付を募集するそうなので、その時間だけでもぜひ“Longesut massage chain”の一人に加わりに行ってみませんか?!
第36回八千代ふるさと親子祭「世界のギネスに挑戦!ギネスチャレンジパーク」 詳細情報
【開催日時】平成22年8月21日(土)11:30〜16:00
【会場】八千代市民球場(地図)
【内容】プレイベント「ギネス・チャレンジパークにて4種類のギネスチャレンジ」(11:30〜14:00)、マナオピリによるフラダンスショー(13:30〜)、メインイベント「Longest massage chain(ロンゲストマッサージチェイン)」(14:00〜15:20、14:00からルール説明や場内の整理が付き次第、記録挑戦に移る)、各ギネスブースの1位発表、抽選会ほか(15:20〜16:00)
★参加条件
どなたでも参加可能。ただし、ロンゲストマッサージチェインの人数確認には当日参加した方の署名が条件であるため、本人が署名が出来なければカウントされません。小さなお子様の場合はこのカウントには入りませんが、参加することは可能ですのでご家族全員で集まっていただけます。
★プレイベント概要
メインイベント参加者の一人ひとりが世界記録にチャレンジできる、以下(1)〜(4)の実施ブースを用意。ただし、申請の都合上世界一が記録されても、正式なギネス記録としては登録されません。その代わり、当日参加者の中で1位(場合によっては2位まで)を獲得した方には、市内飲食店で使用できる食事券を進呈。なお、各ブースは何度でも挑戦できるうえ、記録もその中での最高記録が登録されるので、沢山チャレンジしてみてください!
(1)寝コローリング:地面に寝転んだままころがって5mを往復⇒世界記録/7秒
(2)バスケット・オン・ザ・ヘッド:2人1組でテニスボールを投げて頭の容器でキャッチ(制限時間30秒)⇒世界記録/25個
(3)バスケット・イン・ザ・ペーパークラフト:紙ひこうきを10個つくり連続して3m離れたバケツに飛ばし入れる⇒世界記録/6回
(4)ソックス・マッチング:たくさんあるソックスの中からペアを見つけ一つに丸く束ねてカゴに入れる(制限時間30秒)⇒世界記録/7組
★抽選会について
メインイベントの参加者全員のうち、抽選で1名に当日花火大会のさじき席(4名まで入場可)をプレゼント。受付時に配布するカードに附番されたシリアルナンバーから選ばれます。
なお、受付時に配布したカードにはお帰りの際に参加記念スタンプを押印。ギネスチャレンジ参加証明書としてお持ち帰りいただけます。
★その他注意事項
・再入場可能ですが、入口にてシリアルナンバーを確認します。14:45のチャレンジ実施時に入場していない分はカウントから除外します。
・熱中症回避のため、救護テントにてジュースを当日販売します。また持ち込みも可能ですが、アルコールは禁止です。なお、食事は球場内では出来ません。
・トイレは球場の外に4箇所ありますが、その際は再入場手続きが必要です(14時以降は基本的に球場内にいていただくことになりますので、事前に済ませておいてください)。
【参加費】無料
【主催】八千代ふるさと親子祭実行委員会
【主管】ギネス・チャレンジ・パーク準備委員会
【問い合わせ先】ギネス・チャレンジ・パーク準備委員会(担当/(社)八千代青年会議所・齋藤)047-481-7488
ちなみに、参考までに「新川周辺地区都市再生整備計画」についても少し。花火大会周辺の整備だけではなく、村上駅周辺4箇所の公園が整備されたり、勝田台中央公園の再整備、八千代中央駅付近のバリアフリー重点化、道の駅八千代周辺のリニューアルなど、かなり盛り沢山な内容となっています。詳細が5/15付発行の広報やちよや八千代市のホームページ内お知らせでも掲載されているので、一度チェックしてみては?
⇒広報やちよ5/15号 4ページ・5ページ
⇒八千代市HP 5/14付お知らせ
〔関連レポート〕
2009年07月13日 8/22開催!八千代ふるさと☆ウルトラクイズ
2008年06月05日 地域活性化を担う!八千代青年会議所
2009年07月29日 マナオピリのイベントへ行ってきました!2008年04月29日 癒しの踊り!フラに初チャレンジ(マナオピリ)
新川地区再開発は広報等で目にすることがあり、陸上競技場や中央図書館の建設計画は知っていました。
が、本当に必要か?というそもそも論はクリアして、建設着手目前という状況なんですね。驚きました。
建設が開始されれば、あの場所で花火は厳しいですね。花火がなければ、祭り自体が厳しいですね。負のスパイラルですね。
家のベランダから音も含めて十分楽しめるというラッキーな環境だっただけに残念です。
最悪の「今年で終わり」というシナリオも考えて、今年は夕方現地に行ってお祭りの雰囲気を味わってきたいと思います。
花火もベランダからじっくり鑑賞します。(まだ終わりと決まったわけではありませんが・・・)
ふるさと親子祭りとニューリバーロードレースが八千代市の二大イベントだと思います。子供たちのために何とか残したいものです。
ところで、市民会館も建替えと聞いていますが、財政大丈夫でしょうか?
コメント有難うございます^^
今年も花火を見てきましたが、やっぱりこれでおしまいというのは本当に残念です!!これだけ八千代で盛り上がるお祭りを、花火無しで維持するというのは、相当大変ですよね・・・。
ちなみに今年は一ヶ所に留まらずにヨーカドーの屋上やアットホームの分譲地のあたりなどなど、1時間歩き回って色んな場所から花火を見ました。セブンイレブンのあたり、ものすごい人でビックリ!!
市民会館も23年8月から老朽化のために耐震補強と施設設備のリニューアル工事が行われるみたいですね。37年も経てばそれなりのメンテナンスは仕方ない・・・。ちなみに今月からすでに施設利用の予約を終了しているそうです。
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/osirase/siminkaikan-sisetu-yoyaku.html
市民プールは修理して存続させるのか、今回で撤去してしまうのかはまだまだ検討段階ということですが、どちらにしてもこの一帯はまた様変わりしそうですね。