↓ 会場は、勝田台文化センター2階の展示室です。
村上は大変古くからの歴史を持つ、貴重なスポットなのをご存知ですか?
印旛沼の西南岸に位置する古代の村上地域は、平安時代(930年代に成立)の「和名抄」に記載されている“下総国印旛郡十一郷”の一つ、「村神郷」の郷域に関係する土地と考えられています。村上以外の遺跡から「村神」の郷名が墨書された土器が出土されているので、「村神郷」の郷域は特定できてはいないものの、村上村の地域では、墨書土器を大量に出土した「村上遺跡群」をはじめ、原始古代以来の遺跡が数多くあります。
中世になると、館城の構えのなかに「池證山鴨鴛寺正覚院」が建ち、境内の釈迦堂には鎌倉時代後半の「清凉寺式釈迦如来立像」(県指定文化財)が安置されています。夫婦愛の象徴とされる「おしどり」の伝説をもつ真言宗の寺院です。
江戸時代の初期、旧村上村の大きさは直線で南北に約4kmありまして、深い歴史と文化、そして今も変わらぬ梨栽培が盛んな地域だったそうです。
村の交通は古代から常陸国〜木下〜米本〜村上〜千葉〜上総国へと抜ける街道が南北に走り、村の南部は東西に佐倉道が開かれ、江戸からの成田参詣客で賑わいました。 佐倉道は江戸海道ともいい街道筋には長さ338間(608m余)の両側に並木が植えられていたそうです。台町稲荷神社前あたりには、昭和50年頃まで当時の松並木の名残りが見られたんですって!
寺院は前述の正覚院のほかに、蓮葉寺(境内に観音堂)・蓮蔵院・正東院・阿弥陀寺、そして正覚院の境外堂として不動堂・地蔵堂が、合計五か寺、堂が四か所ありました。
神社は今も皆さんに馴染みのある七百余所神社・根上神社・神明神社・浅間神社・八坂神社のほかにも、祠が多く点在していたとか。
村上村は江戸時代以降になると大きな変革が何度もおとずれました。
明治22年に村上村は阿蘇村の大字となり、村の生活は、北から宮内・中郷・辺田前と成田街道沿いの台町と四つの地域で構成されるようになります。
また、(1)下市場村の分離成立、(2)印旛沼掘割普請、(3)国道16号線の建設、(4)村上団地の建設をはじめ、辺田前の東葉高速鉄道の開通による区画整理事業と大規模開発・・・などがあげられます。
『私たち八千代市郷土歴史研究会は、39年間にわたって八千代市の郷土歴史を研究してまいりました。 平成24年度〜25年度の2年間は村上村を重点的に調査研究しており、その一年目にあたる今年度は、村上村のベースとなる歴史事実を解明する活動を行い、その成果を今回発表いたします。
“ふるさとの歴史展”は、古くて深い歴史を持つ村上村の暮らしの歴史がわかる展示会です。入場も無料で、誰でも気軽にお越しいただけますので、ぜひ足を運んでいただければと思っています。』
★詳細情報
平成24年度八千代市市民文化祭〜ふるさとの歴史展「村上村の昔のすがた」
【開催日時】平成24年12月1日(土)/13:00〜17:00、12月2日(日)/9:00〜16:00
【場所】勝田台文化センター2階 展示室(地図)
【入場料】無料
【主な出展】
@ 村上・下市場をウォーク地図で紹介し文化財の所在を紹介します。
A 古代遺跡の宝庫「村上」、そして日本最古の製鉄遺跡を紹介します。
B 村上の寺社・石造物を調べ、今の村上を辿ります。
C 研究会紹介コーナー。
【主催】八千代市郷土歴史研究会、八千代市
【共催】八千代市文化・スポーツ振興財団
【後援】八千代市教育委員会
【問合せ】八千代市郷土歴史研究会(広報担当:佐久間)
090-3815-3152 または メール sk-h@y6.dion.ne.jp